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第7回:ロスを表現しよう! ~ツーリング・アクティビティの使用方法~

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今回のテーマは「設備停止」「ロス」の表現です。
TPM(Total Productive Maintenance)では、生産活動の効率化を阻害する16個の要因のうち、 設備効率を阻害する7つのロスを7大ロスと呼び、以下のものを挙げています。

① シャットダウンロス(計画停止)
② 故障ロス
③ 段取り・調整ロス
④ 刃具交換ロス
⑤ 立ち上がりロス
⑥ チョコ停・空転ロス
⑦ 不良・手直しロス

生産システムを設計する際は、上記のロスも考慮した上で、設備効率がどの程度になるかを 事前に評価して、実現性のある生産計画立案に反映させなければなりません。
今回は、この7大ロスのうちの段取り・調整ロスを GD.findi で表現する方法を説明します。

〇ツーリング・アクティビティ
GD.findi で「段取り・調整ロス」を表現するには、ツーリング・アクティビティの設定を行う必要があります。
ツーリング・アクティビティとは、金型や冶具などといった道具(ツール)を取り扱う活動であり、 直接、製品を生産する作業ではないためプロセスプランに定義するものではありません。
ツーリング・アクティビティは、ステーションアクティビティに関連する作業として扱われます。

〇金型交換の例

ここでは、プレス加工を例にして、多品種生産を行っている設備で、製品切替時に行われる金型交換を考えます。金型交換には、取付けで15分、取外しで10分かかるものとします。
以下に今回の事例のモデル作成方法を説明します。

1 フロアプランとプロセスプランを作成する

LEXER tech7 01

2つの製品を下記製造工程として設定します。
製品A : プレス加工A1 (30秒) → プレス加工A2 (20秒)
製品B : プレス加工B1 (50秒) → プレス加工B2 (40秒)
この例では、設備1で、製品切替時に金型交換が行われるとします。


2 生産計画を作成する


下記のように生産計画を設定します。
各製品を 10 個ずつ、それぞれ 50 個生産します。

LEXER tech7 02

3 ツーリングマスタを設定する

ツーリング・アクティビティを設定する前に、ツーリングマスタを設定します。
ラインで使用する金型のタイプと個数を登録します。

LEXER tech7 03

ここでは、金型Aおよび金型Bを3個ずつ用意しておきます。

LEXER tech7 04

4 ツーリング・アクティビティを設定する

まず、ツーリング・アクティビティを新規に追加します。
アクティビティ画面から、ステーション・アクティビティを右クリックし、 [ツーリング・アクティビティの追加] を選択すると、ツーリング・アクティビティが新規に作成されます。

LEXER tech7 05

次に、アクティビティのパラメータの設定を行います。
以下のようにプレス加工A1およびプレス加工B1に対して、2つのツーリング・アクティビティを設定します。
※ プレス加工B1のステーション・アクティビティは、右上の [製品 :] プルダウンから “製品B” を選択すると表示されます。

LEXER tech7 06

GD.findi は、アクティビティにおけるリソースの競合問題を正しく扱うことができます。
例えば、段取り担当の作業者が別のアクティビティを実行中の場合、 その作業者が到達するまで段取り作業者は開始されません。
また、例えば、 ひとつの金型を複数の工程で共有していた場合、その金型が他の工程から解放されるまで 段取り作業を開始することはできなくなります。

5 シミュレーション実行結果の確認

マテリアルフローで確認すると、生産する製品が変わる毎に、設備停止が発生していることが分かります。
※ ロットの先頭の部品の流れがフローラインとして表示されています。

LEXER tech7 07

今回ご紹介した機能を活用して、多品種生産におけるロスを考慮した、より精度の高いシミュレーションを行うことができます。
是非、ご活用ください。

なお、GD.findi に関する詳細は下記ページよりご覧ください。

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