ご存じの通り、グリーン対応へ向けては様々なアプローチがあります。省エネ設備の導入、エネルギー源の切り替え、循環経済に対応する社会インフラへのシフトなどの打ち手が議され、進められていることはご承知の通りです。一方、2050年のカーボンニュートラルを実現するためには、そのような投資活動では不十分であるとともに、それらの投資そのものが経済性に打撃を与えるために、それらに加えた新しい打ち手が必要になってきます。
そのため、デバイス改革としての設備投資やエネルギー置換の考えかたと並行して、オペレーション改革として、業務運用を改革していく考え方が求められています。ここでは、業務プロセスの改革に留まらず、設備投資やエネルギー置換の戦略と組み合わせて統合的に最適化していくことを含めて、活動を進めることになります。
この活動を進めるためには、
1)測る
2)設計する
3)最適化する
のステップを経て推進することになります。ここでは、様々な技術革新が必要になってくるのは言うまでもありません。例えば、ステップ1)での「測る」では、これまでの物量ベースの2次データ方式から、活動量ベースの1次データ方式へ移行する必要があり、そのような社会的要請が強くなってきています。
当社は、これまで培ってきた業務プロセスをバーチャル化する技術を基盤として、1次データにより「測り」、業務システムを「設計」し、更には運用を「最適化」する方式普及させることで、カーボンニュートラルへ向けた社会変革を推進いたします。
経済発展と資源やエネルギーの使用には因果関係があります。人類の発展のためには、この因果関係から外れる(デカップリング)ように経済活動を進めることが必要です。
国連UNEPでは、この考え方を「環境デカップリング」と称して、持続可能な発展に向け、資源効率性を高め、経済活動と資源消費・環境影響とのデカップリング(切り離し)を行う必要性を提唱しています。我々の世界は、経済問題と環境問題を両立させることが必要であるため、環境デカップリングの考え方に基づき、改革を進めていくことが重要です。
ここで、これを実現するためのアプローチとして、「リーン生産」の考え方があります。エネルギーや資源等を増加させることなく、生産性を高める「リーン生産」の考え方は環境デカップリングを推進するための有効な手法であり、当社はこれを実現するアプローチや技術を追求しています。