経済性と環境対応をデカップリングするためには、ビジネス・システムのデザインを通じて、環境負荷と経済性を同時に評価する機構が有効です。当社が開発して参りましたバーチャル技術は現場の業務活動をサイバー化することです。そこで業務システムや業務活動の設計を行い、生産シミュレータで定量評価することで、環境負荷とともに経済性の指標を導出することができるようになります。
このような機構を用いて、業務システムや業務活動に関わる各種のパラメータがどのように環境負荷と経済性に影響を与えるかを求めることができますから、これらのパラメータのセットを様々に変化させて調整することを通じて、経済的な負担をかけることなく、環境性を獲得する条件を得ることができるようになります。すなわち、最適化を通じて、環境デカップリングを実現することに繋がります。
当社が開発してきました生産シミュレータGD.findiはバーチャル・ファクトリを実現する技術です。ここでは、業務プロセスと業務リソース、また、ファシリティ・レイアウトを入力として、モノの流れやユーティリティの動き、組織の振る舞いを定量的な活動量として算出することができます。
ここでの活動量とは、CO2排出量算定のための1次データとして位置づけることができます。つまり、各製品の製造に関わる物量や、生産プロセスにおいてそれぞれの設備が関わる時間(活動量)を求めることで、CO2排出量原単位と併せて製品毎のCO2排出量を算定することができます。
公的なガイドラインが規定する算定ルールに対して、「活動」を軸にして、対応要素をLEXERデータモデルでカバー、ルールの拡張や基準強化に対応